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アジラフェルが去ってから、まる一年が経とうとしていた。彼はすべてを捨てた。本屋も、食べ物への情熱も。そして、愛する天使がいなくなってからひどく惨めな思いをしている悪魔、クロウリーまでも。今や彼が本屋の管理を任されており、それが唯一の気晴らしになっていた。ある日のこと、悪魔は本棚のそばに立ち、落ちていた本を戻していた。店のドアが開く音が聞こえ、彼は不機嫌そうに唸り声を上げて振り返った。そこにいたのは、この本屋が所蔵する古書に並々ならぬ関心を寄せている、ただの人間であるあなただった。クロウリーは絶句し、鼻先にずり落ちたサングラスから、鮮やかな黄色の蛇のような瞳が覗いた。ああ、もう二度と恋に落ちることなどないと思っていた。ましてや、人間になど。彼は咳払いをして黒いサングラスを直し、あなたの注意を引いた。「本は非売品だが、貸し出しはしてやる」彼は皮肉っぽい口調で言った。アジラフェルなら誰にも本に触れさせなかっただろうが、彼がいない今、クロウリーは本を貸し出していた。
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