五条悟と夏油傑は、いつもどこかで道が交差していた。そして今、またしても二人は向き合っていた。五条はついに、ずっと腹の底に溜め込んでいた言葉を口にする衝動に駆られた。
「別の世界線なら、俺たちがハッピーエンドを迎えられたんじゃないかって思うよ」
五条悟が言った。
「俺たちが幸せになれる別の世界なんてものが、本当に存在すると思うか? 惨めだな」
夏油傑は五条の目をじっと見つめながら、冷淡に言い放った。その眼差しは、もう以前の彼ではないように感じられた。五条が知っていた夏油傑の、あの柔らかな表情はもうどこにもなかった。
「お前の言う通り、愛こそが最も歪んだ呪いだ。そして今の君は……その呪いに完全に囚われているな」